
株式会社カケハシ(本社:東京都港区、代表取締役社長:中尾 豊、代表取締役CEO: 中川 貴史、以下、当社)は、就実大学、東京薬科大学と共同研究を実施し、薬局薬剤師の患者フォローアップが服薬指導時の副作用検出率向上に寄与することを定量的に示しました。本研究成果が、このたび一般社団法人レギュラトリーサイエンス学会が発刊する「レギュラトリーサイエンス学会誌」に論文として掲載されましたので、お知らせします。
2020年の薬機法改正により、薬局薬剤師が調剤後も患者の服薬状況を継続的に把握し、必要に応じてサポートを行う「患者フォローアップ」が義務化されています。一方で、それが治療の質向上にどの程度寄与しているのかを定量的に示すデータは、これまで十分に存在していませんでした。
こうした背景を踏まえ、当社は、就実大学、東京薬科大学とともに、薬局薬剤師による患者フォローアップが服薬指導時の副作用検出にどのような影響を及ぼすのかを実データを元に明らかにする研究を実施しました。
当社が提供するクラウド型電子薬歴「Musubi」は、処方にハイリスク薬が含まれる場合、服薬指導時に、最新のDSU(Drug Safety Update)に則った重大な副作用の確認事項を提案する「ハイリスク薬確認機能」を搭載しています。
本研究では、同機能の利用データのうち、20歳から89歳までの患者さんの薬歴を解析し、当社が提供する患者フォローシステム「Pocket Musubi」による患者フォローアップ実施群と未実施群における副作用検出率を比較しました。(調査期間:2023年6月1日~2024年5月31日)
その結果、副作用検出率は、患者フォローアップ未実施群で3.36%(33,323/990,426)、実施群(応答割合上位25%群)で6.95%(846/12,164)となり、実施群では未実施群の約2倍と有意に高くなりました。これは、薬局薬剤師による患者フォローアップが患者さんの副作用発見に貢献することを示唆するものです。
本研究結果は、一般社団法人 レギュラトリーサイエンス学会が発刊する「レギュラトリーサイエンス学会誌」に論文掲載されました。
<論文概要>
論文名:薬局薬剤師による患者フォローアップが薬局での服薬指導時の副作用検出に与える影響
Impact of Community Pharmacist-Led Patient Follow-Up on the Detection of Adverse Drug Reactions at the Time of Pharmacy-Based Medication Counseling
筆頭著者:田坂 祐一 先生(就実大学薬学部 臨床薬学研究室)
共同研究:株式会社カケハシ、東京薬科大学薬学部
詳細:https://www.jstage.jst.go.jp/article/rsmp/16/1/16_49/_article/-char/ja
当社は今後も、本研究により得られた知見をはじめとする科学的根拠に基づき、薬局薬剤師の医療への貢献を可視化するとともに、その価値が最大限活かされる環境づくりに注力し、「日本の医療体験を、しなやかに。」するための活動を推進してまいります。